せどりは「安く仕入れて高く売れる所で売る」ビジネスですが、
同時に売れるのが分かっているものを仕入れる「後出しじゃんけん」のビジネスでもあります。
Amazonは販売している商品それぞれの売れ行きや価格などのデータを公開している為、そのデータを分析する事で誰でも売れる商品を判断する事が出来るからなんです。
とはいえ、データだけを渡されても分析できる形に整理するのには手間がかかりますし、人によっては苦手な部類に入ると思います。
エクセルをカチカチやって数字をまとめてグラフ化して・・・とか、それだけで日が暮れてしまいそうですよね。
ですが心配いりません、そんな膨大なデータを視覚化してくれているモノレートという分析サービスがあります。
モノレートはその情報量の多さから一度では説明しきれない為、今回はモノレートがどんなサイトなのかをまとめました。
まずはこちらを読んで、全体像をつかんでみてください。
目次
モノレートってどんなサイトなの?
モノレートは、何万点というAmazon販売商品の価格変動や出品者数・ランキングなどのデータを分析しグラフ化してくれているサービスで、運営実績も5年以上ある老舗のサービスです。
1ヶ月のアクセス数は10万以上・・・!サーバー代金だけでも相当なものだと思いますが、広告の利益で運営されている為、すべて無料で利用する事が出来ます。
その代わりにところどころ目立つ所に広告が張ってありますが、だからといって怪しげなサイトのように強引に広告リンクをクリックさせるようなことはしていません。
これだけ膨大な情報を提供してくれるのに無料というのがとにかくありがたいサービスです。
どうやって商品を探すの?
モノレートで商品を探すときには、画面上部にある検索窓を使います。
検索窓で検索できるものは、キーワード、ASIN、JANコードの3種類で検索します。
キーワード検索で探す
キーワード検索はその名の通り、Googleなどで調べる方法と同じです。
試して頂くと分かるのですが、検索ワードがざっくりしている場合には結果もざっくりしています。
例えばテトリス関連の商品を探したい場合、「テトリス」と入力するとテトリスにまつわる関連商品が表示されますが、ゲームソフトもあれば時計もあります。
商品を絞り込みたいときには一般的な検索エンジンと同様に、「テトリス ファミコン」など、キーワードが細かく設定するか、特定のカテゴリーに絞る必要があります。
ここでのカテゴリーは、Amazonに存在しているカテゴリーと同じものですので、例えばゲームから探したい場合には「おもちゃ」カテゴリーというように設定をして検索しましょう。
JANコードで探す
JANコードはGI1事業者コードとも言って、商用で販売されている商品であればほぼすべてについている製品コードです。
JANコードは、上の画像にあるバーコードの下に表示されている、8桁~13桁のコードの事で、基本的に1つの商品種類に対して1つずつ用意されているため、Amazonのカタログと同じ商品かを調べるにはこの方法が一番正確性の高い検索キーワードです。
Amazonは基本的に、一つの商品ページに一つのJANコードしか登録できない仕組みになっていますので、商品画像が同じでも同じ商品かどうかわからない時にはJANコードで調べるとよいでしょう。
ASINで探す
最後にASINでの検索ですが、ASINはそれぞれの商品カタログに一つずつ発行されているAmazon独自の商品コードで、10文字の英数字で作られています。
ASINはAmazonのそれぞれの商品ページの真ん中あたりにある「登録情報」という項目に記載されています。
この検索方法は、すでに商品カタログはわかっていて商品の売れ行きを調べたい場合に有効な方法ですので覚えておくとよいでしょう。
どんなデータを見る事ができるの?
モノレートでは以下のデータを確認する事ができます。
- ランキングやプレミアの有無を知る事が出来る
- 商品の価格や出品状況を知る事が出来る
- 相場変動を視覚的に知る事が出来る
- 出品者の数を視覚的に知る事が出来る
- その商品をチェックしているユーザーを知る事が出来る
- 実際に売れているかを確かめる事が出来る
このほかにも細かな機能はあるのですが、概ね利用するのは上記のデータです。
そして、このデータをどれだけ読み取れるかが、せどりで利益を得られるかどうかの境目になります。
以下、それぞれのデータの意味について紹介していきます。
ランキングやプレミアの有無を知る
モノレートで商品を検索した際に、すぐに目に付くのがこの項目です。
ご覧の通り商品名や販売日など、Amazonカタログ上で確認できる情報が表示されているのですが、モノレート独自の機能として新品プレミアマークがあります。
この新品プレミアマークがついている商品は、メーカーの定めた定価(または参考価格)よりも高い価格で販売されている事を表しています。
また、アマゾンのカタログ上では確認しにくい場所にあるランキングも併せて確認しやすくなっているので、ここでざっくりとした仕入れ目安を付ける事ができます。
ランキングは数字が小さい程商品が売れているという事です。特に3桁になるとかなり売れている商品と言えるでしょう。
ほかにもあるチェックポイント
上で紹介した新品プレミアのように、Amazonでは特定の販売者しか販売できない製品などもあります。そういった商品には上の画像のように、「メーカーによる出品制限注意」などのマークがついています。
このようなマークのついている商品は、たとえ仕入れられたとしてもAmazonやメーカーの許可なく出品する事が出来ない為、注意しましょう。
商品の価格や出品状況を知る
モノレートは上の画像のように、商品の価格などの情報をまとめてくれていますが、その中でも価格や売れ行きなどの数値を分析する機能があります。
この図では、それぞれ新品・カート価格・中古の価格と出品者数を表示していると共に、直近3か月間に販売された合計数が表示されています。
この図の右側に引いた赤線は、それぞれの出品者が一人当たり販売したであろう個数を表しています。
例えば、この商品の新品は(7.1)とありますが、これは出品者17人が平均7.1個販売出来る売れ行きである事を示しています。
もしあなたがこの商品をカート価格で販売した場合、大体7.1個以内で売れる可能性があると理解しておくとよいと思います。
相場の変動を視覚的に知る
Amazonは楽天やYahooなどのネットショップと異なり、一つの商品ページ(カタログ)で複数の販売者が販売します。
その為、商品の需要や供給状況・出品者の競争などによって相場(商品価格)は常に変動していきます。このグラフの緑色のラインは新品の価格変動、オレンジ色のラインは中古品の価格変動を表しています。
このような価格の動きを読み取る事で、リサーチをした商品が利益が得られる商品なのかどうか予想を立てる事が出来ます。
例えばこのグラフで言えば、12/31の時点では5000円程で売れていた為、4000円以内で仕入れられれば利益は出るかもしれませんが、3/11には商品価格が4000円を割っているので赤字です。
でもまた商品の価格は4000円以上まで戻ってきているので、これが安定してくるのであれば利益が得られる可能性が出てくると言えます。
出品者の数を視覚的に知る
出品者の数を把握する事は、相場を把握するのと同じ位に重要です。
例えば1ヶ月に20個売れる商品があるとして、その商品に2人の販売者がいた場合には1人あたり10個売れる可能性があります。
でも、その商品に20人の販売者がいた場合には、1人あたりの期待販売値は1ヶ月に1個という事になります。
この出品者数グラフは視覚的に出品者数の増減を表しており、塗りつぶされた面積が大きければ大きい程、出品者数が多い事を表しています。
他のグラフと合わせて比較する事で、その商品を仕入れた場合、自分がいくつ販売出来るかを分析する手助けをしてくれます。
また、出品者が多い場合には価格競争が起こりやすい為、その点も理解しておくとよいでしょう。
ランキング推移を読み取る
Amazonで販売されている商品は、商品が売れた数に応じてランキングが変動する仕組みとなっており、モノレートはその変動するランキングを追跡してグラフ化してくれています。
ランキングのグラフは、線が下へ向かえば向かうほどランキングが上がっている、つまり商品の売れ行きが良くなっている事を表しています。
ランキングが上昇すると、お客様が商品を見つけやすくなるため、ランキングはさらに上昇していきます。つまり売れやすい商品になっていくわけです。
商品リサーチをする時にはこの波の数が1ヶ月にどの位動いているかを読み取る事で、自分が仕入れた場合に1ヶ月に幾つ売れる見込みがあるのかを知る事が出来ます。
その商品をチェックしているユーザーを知る事が出来る
モノレートはあなたが商品情報を見る事が出来るように、ほかの人も同様に確認をすることが出来る仕組みです。
例えばモノレートで見た時点の情報で、1ヶ月で2個売れる商品であったとしても、ほかにも同様に仕入れる人が増えたなら、最初の想定よりも売り切る為に時間が掛かるかもしれません。
そのような外部のリスクを把握するのに役立つのが「モノレートユーザー」のグラフです。
このグラフが表示する情報は、モノレートの該当ページにアクセスしたユーザー数をカウントしています。
アクセスをしたユーザーすべてが同じ商品を出品するわけではないと思いますが、そのアクセス数から可能性のあるユーザーを類推する事は出来ます。
モノレートで商品の情報を確認する際は、必ずこのデータも確認するようにしましょう。
実際に商品が売れているかを確かめる
モノレートで分析されているデータは、上述の通りAmazonのカタログから情報を取ってきているのですが、月単位での販売数や現在の価格だけでは実際にいつどのくらいの価格で商品が売れたのかについてはわかりません。
その為、モノレートでは日別での売れ行きを追跡し確認出来る「期間毎の最安値一覧」機能がついています。
例えば上の画像の赤い線で引いた箇所を見てください。
3/17 23時の商品の最安値は16576円になっており、出品者数は29人、ランキングは343位になっていますが、その上の3/18 22時のタイミングでは出品者数は25人、ランキングも212位で価格は18500円になっています。
つまりこの3/17と3/18の間に少なくとも16576円で販売されていた商品は売れているとみる事が出来ます。
このように、「期間毎の最安値一覧」で商品の売れ行きを見る場合には
- 前日より価格が上昇しており
- 出品者が減っていて
- ランキングが上がっている
この3つのポイントのうち少なくとも二つを満たしているかどうかを確認するようにしましょう。
最後に
モノレートはAmazonが提供しているデータを、利用者に理解しやすいように視覚化してくれる非常に優秀なツールですが、
それぞれのデータの意味を理解できていなければ、せっかくのデータを活用できませんので、しっかりと意味を理解して商品分析に生かせるようにしていきましょう。
悩みを誰にも相談できない方は、タムラに相談してみませんか? 実際に僕が経験してきたことを踏まえて、できる限りのアドバイスをさせていただきたいと思っています。 |